ブレーキの役割
ブレーキは速度を落としたり車両の動きを止めたりと、
それだけと思っている方がほとんどのことと思います。
しかし、もっと大事な役目をしてくれているのはご存知でしょうか。
一般的にカーブを曲がる前にブレーキを踏んでスピードを落とすと
車内全ての物や者は前に移動しようとする力が働いて車体のフロントが沈み込む形になりますが、
そのとき、ステアリングを切り込み、カーブを曲がり、徐々に戻し始めところで
今度はリヤが沈み込んでアクセルを徐々に踏み込むと同時に進みたい方向に加速するという
動作になると思いますが、意外と知らない方が多いこの動きのことを『荷重移動』と言って、
フロントが沈んだ後にリヤが沈むことで車は曲がりやすくなっているのです。
実はこの荷重移動のきっかけ作りがブレーキなんです。
これは速度が遅くても自然と出来ている動きなのです。
ですから、時折見掛ける錆だらけのブレーキだと乗りにくいばかりか
重大な事故にも繋がります。
全くの同じ車両でも、乗りやすい乗りにくいは先ずブレーキの整備がなされているか否かで
決まっていると言っても過言ではありません。
タイヤやダンパーも大切ですが、ブレーキ各シリンダーのインナー作動良否の次の話です。
キャリパーインナーのサビによりブレーキ性能が低下
↓
充分な荷重移動ができず、ハンドル操作が不安定になります。
特に、冬の雪道でこのような現象がおこるとスピンなどの原因となりとても危険です。
←キャリパーインナーのサビです。
ここまでになると作動不良で燃費が悪化(引きずりによる)
するばかりか、
① ブレーキパットが直ぐに磨耗
② 制動にもかなりの影響
③ 路面によってはタイヤのグリップを失いスピンしやすい
などなど、いろいろと良くないことが重なります。
当店では定期点検や車検時、無料点検などの時でもブレーキまわりをしっかり点検し
必要に応じてキャリパーのオーバーホールを推奨しております。
正しく点検・整備をすることで、ブレーキ性能を上げて快適で安全なドライブをおすすめしております。