スパネージ(スポット溶接機)修理、成功なるか!?
自動車修理工場では、日々さまざまな設備が活躍しています。リフト、各エアツール、溶接機、診断機etc...
どれも欠かせないものですが、設備が増えるほど維持費がかかるのが悩みの種です。
というのも先日、スポット溶接機が突然の故障! メーカーに相談すると、修理で数10万〜数100万円、新品なら500万円とのこと。さすがに即決できる金額ではなく、どうにか自前で修理できないか検討することにしました。
中を開けると、制御基板の一部が黒焦げ、部品は弾け飛んで消失。 回路を追いながら動作を推測し、必要な部品を手配していきます。しかし、ICには品番が削られ、正体不明…。それでも経験を頼りに準備を進めます。
ICの種類は周辺の部品から特定、他部品は回路図を作製して必要な仕様を満たす部品を用意しました。
テスト用の電源設備がなかったため、配線や極性を何度も確認しながら慎重に組み立て直し、
最終的に一発本番で電源を投入。
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結果は良好。
動作は安定しており、溶接強度も問題なく確保できました。
今回の修理を通して感じたのは、修理で最も重要なのは「仕組みを理解しようとする姿勢」だということですね。
単に部品を交換するだけでなく、物の特性や動作原理を理解することが確実な修理につながります。
分野が違っても、根底にある考え方は変わりません。
それを改めて実感した出来事でした。
